ANAのマイルが貯まってきたけれど、特典航空券を実際にどう取るのかイメージがわかない。そんな人向けの記事です。 予約から発券までの流れと、つまずきやすい点を、ANAの公式の条件で整理しました(2026年9月25日時点)。

全体の流れ

  1. 予約できる日を確かめる(搭乗日の355日前の午前9時から)
  2. 空席を探す(ANAのWebサイトにログインして「特典カレンダー」で見る)
  3. 家族の分があれば、先に「特典利用者登録」をしておく
  4. 予約して発券する(発券と同時にマイルが引かれ、税金・燃油サーチャージをカードで払う)
  5. 取れなければ、日付をずらす・片道ずつ取る・空席待ちを申し込む(空席待ちの間は、まだ席もマイルも確定していません)

以下、順に説明します。

① いつから予約できるか

カレンダーと時計で予約開始の時期を確かめる人

この比較で分かること:国際線も国内線も、予約できるのは搭乗日の355日前の午前9時からです。

国際線(ANA便) 国内線
予約の開始 搭乗日の355日前 午前9時 搭乗日の355日前 午前9時
予約の締切 最初の便の出発96時間前 搭乗の前日
片道 できる(2025年6月24日の予約分から) できる
空席待ち できる できない

往復で取るときは、帰りの便が基準になります。 国際線は往復を同時に予約・発券するので、帰りの便の355日前にならないと、往復では予約できません。 人気の時期の行きの便を早く押さえたいなら、行きと帰りを片道ずつ取る方法もあります。

国内線の特典航空券(通常の特典)は、片道6,000マイルからです。国際線の必要マイルは「ANAとJAL、マイルはどっちで貯める?」に、方面ごとの往復の目安を載せています。

② 空席の探し方

ANAのWebサイトにログインすると、特典航空券の「ご予約・空席照会」と「特典カレンダー」が使えます。特典カレンダーでは、日付ごとに特典の空席があるかを一覧で見られます。

気をつけたいのは、特典航空券に使える座席には限りがあることです。

  • お金を払う航空券に空席があっても、特典航空券では取れないことがあります
  • 便によっては、予約開始の日から特典の席が設定されていないこともあります

取りにくいときは、次の順で探すと見つかりやすくなります。

  • 日付を前後にずらす(特典カレンダーで空いている日を探す)
  • 行きと帰りを片道ずつ探す
  • 時期をずらす:ANA便の必要マイルは時期(ロー・レギュラー・ハイ)で変わります。行きと帰りでシーズンが違うときは、それぞれの必要マイルを半分にして足します

③ 家族の分を取る

スマートフォンで家族分の予約を確認する親子

自分のマイルで家族の特典航空券を取るには、先に「特典利用者登録」が要ります。

  • 登録できるのは、配偶者(同性パートナーを含む)と2親等以内の家族で、最大10人
  • ANAのWebサイトにログインして登録します。続柄を証明する書類を求められることがあります
  • 登録した人を変える・消すには、1人5,000マイルかかります(結婚などによる変更は無料)

子ども連れのときは、次の点に注意してください。

  • 国際線は、2〜11歳の子どもも大人と同じマイルがかかります。座席を使わない2歳未満の幼児は、大人の必要マイルの10%です
  • 国際線で、子ども(2〜11歳)だけの予約と、2歳未満の幼児を含む予約は、Webでは申し込めず電話になります
  • 国内線は、座席を使わない幼児(0〜1歳)なら大人1人につき1人まで無料です(航空券は要ります)

家族それぞれのマイルを合わせて使いたいときは、別に「ANAカード ファミリーマイル」への登録が要ります。詳しくは「家族でハワイ、マイルは何マイル必要?」にまとめています。

④ 予約・発券と、発券のときに払うお金

航空券と財布を見比べ、別に支払う費用を確認する人

国際線の特典航空券は、席が取れたらそのまま発券します。発券と同時に、必要なマイルが口座から引かれます。

  • ANAのWebサイトで発券すれば手数料は無料です。電話で発券すると、日本では2,200円かかります(12歳未満の子どもの分は無料)
  • 空港では申し込めません

そして、マイルとは別に、税金・空港使用料・燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)を、発券のときにクレジットカードで払います。 特典航空券でも、お金を払う航空券と同じ額がかかります。

この比較で分かること:遠い方面ほど燃油サーチャージが高く、往復では下の額の2倍かかります。

ANA便の燃油サーチャージ(日本発・1人・片道) 2026年9月1日〜10月31日発券 2026年11月1日〜12月31日発券
日本〜東アジア(韓国を除く) 14,300円 15,100円
日本〜ハワイ 35,800円 38,500円
日本〜北米(ハワイを除く)
(成田〜メキシコシティ線 NH180/179)
55,000円
(31,900円)
62,000円
(38,500円)
日本〜ヨーロッパ 55,000円 62,000円

発券する日で額が決まります(搭乗日ではありません)。11月1日からの額は、ANA公式(10月15日更新)で「政府認可申請中」と書かれた額です。燃油サーチャージは原油の値段と為替で、おおむね2か月ごとに見直されます。座席を使わない2歳未満の幼児には、燃油サーチャージはかかりません。 たとえば4人全員が座席を使ってハワイに往復すると、燃油サーチャージだけで、10月31日までの発券なら 35,800円 × 2区間 × 4人 = 286,400円、11月1日からの発券なら 38,500円 × 2区間 × 4人 = 308,000円 かかります。これとは別に、税金・空港使用料がかかります。

マイルで取れば無料になるわけではないという点は、特典航空券が本当にお得かを考えるときの大事な前提です。 国内線には燃油サーチャージがかかりません(一部の空港の施設使用料は、カードで払います)。

⑤ 取れないとき

  • 空席待ち(国際線のANA便だけ):片道につき1便を申し込めます。空席待ちを預かってもらえるのは、最初の便の出発14日前までです(その日までに席が用意できなければ、予約は自動で取り消され、連絡もありません)。席が取れたときだけメールで知らせが来るので、知らされた発券期限までに発券します
    • 空席待ちの間は、まだマイルは引かれておらず、発券もされていません。マイルが引かれるのは、席が取れて発券するときです
    • そのため、発券するときに有効なマイルが足りている必要があります。 待っている間に有効期限を迎えたマイルは使えず、戻りもしません。期限が近いマイルを使いたいなら、空席待ちだけに頼らず、空席のある便で発券しておく方が確実です
  • 提携航空会社の便:スターアライアンスなどの提携便は、シーズンによって必要マイルが変わりません。ただし、空席待ちはできず、特典カレンダーもありません
  • 国内線のキャンペーン:国内線には、通常より少ないマイルで取れる「今週のトクたびマイル」があります。必要マイルは搭乗日によって違い、いちばん少ない区間で、水〜金曜の搭乗なら片道3,500マイル、土〜火曜なら片道6,000マイルからです。対象の路線・期間・席数が限られるので、毎週の発表を確かめてください

⑥ 予定が変わったら:変更と払い戻し

国際線の特典航空券の場合です。国内線の特典航空券は条件が違うので、「国内線特典航空券の変更・払い戻し」で確かめてください。

  • 変更:搭乗日と、同じ区間の中の便だけを変えられます。航空会社・区間・経由地・クラス・乗る人は変えられません
  • 変更の期限(発券後):次の両方を満たす必要があります
    • 予約してある便の出発前であること。予約してある便が出発してしまうと、それ以降は変えられません(後ろの日にずらす場合も同じです)
    • 変更したい便の出発24時間前までであること
  • 払い戻し:全区間を使っていない場合に限り、第一区間の便が出発する前に手続きすると、1人につき3,000円か3,000マイルの手数料で、マイルが戻ります。税金などの未使用分も戻ります
    • 3,000円(クレジットカード払い)を選べるのは、2025年6月24日以降に新しく予約・発券した特典航空券で、手続きは ANA の Web サイトだけです。3,000マイルなら Web でも電話でも手続きできます
    • 幼児を連れた予約は、Web では払い戻せません。ANA予約・案内センターに電話で申し込みます。座席を使わない幼児の分は、手数料がかかりません
  • 有効期限が切れたマイルは、払い戻しても戻りません(悪天候などANA側の都合で払い戻す場合を除く)

まとめ

  • ANAの特典航空券は、搭乗日の355日前の午前9時から予約できる。往復は帰りの日が基準なので、片道ずつ取る手もある
  • 空席は「特典カレンダー」で探す。特典の席には限りがあるので、日付をずらす・片道ずつ探すのが近道
  • 家族の分は特典利用者登録が先。幼児を含む国際線は電話で申し込む
  • マイルとは別に、税金・燃油サーチャージを発券のときにカードで払う。遠い方面ほど高い