JALカードは、普通カードからプラチナ Pro まで年会費が 2,200円〜77,000円と大きく違います。 ところが、普段の支払いで貯まるマイルは、年会費を 7,150円払えばどのランクでも同じ「100円=1マイル」になります。 この記事の「還元率1%」は、この「100円の支払いで1マイル貯まる」ことを指します(お金に換えた還元率ではありません)。

そのため、マイルだけで比べると、多くの人は上のランクを選ぶ理由がありません。 この記事では、まず「あなたはどれか」を決め、そのあとでゴールド以上を選ぶ理由を整理します。

結論:あなたに合うJALカード

この比較で分かること:学生・20代・それ以外で、最初の1枚はほぼ自動的に決まります。

あなた おすすめ 還元率1%にかかる年額
学生 JALカード navi(学生専用) 0円(在学中)
20代 JALカード CLUB EST(普通カード) 7,700円
年約50万円以上使う JALカード(普通カード)+ショッピングマイル・プレミアム 7,150円
年約50万円未満 JALカード(普通カード)のみ(還元率0.5%) 2,200円

この表は、診断で「JAL」を選び、次の条件で答えたときに、この記事で紹介しているJALカードの中で1位になったカードです。 1位は診断の点数の順で、マイルの価値から年会費を引いた額に、予算や好みの合い方を加えたものです。お金の損得だけの順位とは限りません。

この比較で分かること:診断で確かめた条件と、そのとき1位になったカードです。

診断での答え 年間の利用額 旅行の同行者・行き先 ラウンジ・保険などを価値に数えるか 1位
学生 50万円 1人・アジア 数えない navi
新社会人(20代) 100万円 1人・アジア 数えない 普通+CLUB EST
会社員 30万円 1人・国内 数えない 普通カードのみ
会社員 100万円 夫婦・アジア 数えない 普通+ショッピングマイル・プレミアム
会社員 300万円 家族・海外全般 数える 普通+ショッピングマイル・プレミアム
会社員 500万円 1人・海外全般 数えない 普通+ショッピングマイル・プレミアム
会社員 500万円 家族・海外全般 数える プラチナ Pro(僅差)

年500万円を使い、家族で海外に行き、ラウンジや保険も価値に数えたときだけ、プラチナ Pro が僅差で上に来ました。それ以外の条件では、ゴールドやプラチナは普通カード+ショッピングマイル・プレミアムを上回りませんでした。

ゴールド以上が向いている人は、後半で説明します。

JALカードのランクと違い

この比較で分かること:還元率1%にかかる年額は、普通カードが一番安く済みます。

普通 CLUB-A CLUB-Aゴールド プラチナ プラチナ Pro
年会費 2,200円 11,000円 17,600円 34,100円 77,000円
ショッピングマイル・プレミアム 4,950円 4,950円 込み 込み 込み
還元率1%にかかる年額 7,150円 15,950円 17,600円 34,100円 77,000円
毎年初回搭乗ボーナス 1,000マイル 2,000マイル 2,000マイル 2,000マイル 2,000マイル
搭乗ごとのボーナス 10% 25% 25% 25% 25%
空港ラウンジ ─ ─ 国内主要空港 +プライオリティ・パス +サクララウンジ年1回
海外旅行保険の治療費用
(本会員)
なし
(アメックスは100万円)
150万円 150万円
(JCBは300万円、アメックスは200万円)
JCB:1,000万円
アメックス:200万円
1,000万円
家族特約の治療費用 なし なし 150万円
(JCB・アメックスは200万円)
200万円 200万円
  • 年会費は JCB・Visa・Mastercard の場合です。アメックスは普通カードが 6,600円、CLUB-Aゴールドが 20,900円です(アメックスに CLUB-A はありません)
  • プラチナは JCB とアメックスの2ブランドで、プラチナ Pro は JCB だけです
  • 海外旅行保険は、同じランクでもブランドで違います。 アメックスのプラチナ(JAL アメリカン・エキスプレス・カード プラチナ)の治療費用は200万円で、JCBの1,000万円とは大きく違います。家族特約の対象になる家族も、JCBは「生計を共にする19歳未満の子」、Visa・Mastercard・アメックスは「配偶者・生計を共にする同居の親・未婚の子」などと違います
  • 普通カードは、入会後1年間の年会費が無料です(アメックスを除く)
  • 各カードのページ:JALカード CLUB-Aカード/JALカード CLUB-A ゴールドカード/JALカード プラチナ(JCB)/JAL・JCBカード プラチナ Pro

分かれ目① ショッピングマイル・プレミアムに入るか

普段の買い物の利用額と、カードで貯まるマイルを確かめる人

普通カードのままだと、還元率は 200円=1マイル(0.5%) です。 年 4,950円の「ショッピングマイル・プレミアム」に入ると、100円=1マイル(1%) になります。

入るかどうかは、年にいくら使うかで決まります。1マイルを2円と考えると、

  • 増えるマイル:利用額の0.5%
  • 元が取れる利用額:4,950円 ÷ 2円 ÷ 0.5% = 年49.5万円(月平均41,250円)

つまり、年約50万円(月平均約4.2万円)以上をカードで払うなら、入った方が得です。 月4万円(年48万円)だと、増えるのは年2,400マイル=約4,800円分で、年会費に150円届きません。1マイルを何円と見るかでこの境目は動き、マイルが貯まらない支払い(対象外の利用)は数えません。

入ると、JALカード特約店での買い物も 100円=2マイル になります。入らない場合は 200円=2マイルです。

分かれ目② 学生と20代は、専用の近道がある

学生と若い社会人が、それぞれに合うカードの特典を確認するイメージ

学生:JALカード navi

在学中は年会費が無料で、ショッピングマイル・プレミアムと同じ 100円=1マイル が付きます。 国内線の特典航空券が半分のマイルで取れる「navi割引」など、学生だけの特典もあります。 詳しくは「20代・学生の最初のマイルカード」にまとめています。

20代:JAL CLUB EST

JAL CLUB EST は、20歳以上30歳未満の人がJALカードに上乗せできる会員制度です。 普通カードに付けると、年会費は 2,200円+5,500円で 7,700円 です。

  • ショッピングマイル・プレミアムに自動で入る(1%になる)
  • 毎年 2,500マイル(飛行機に乗らなくてももらえる)
  • 国内線のサクララウンジを年5回使える
  • 貯めたマイルの有効期限が 60か月 に延びる

普通カード+ショッピングマイル・プレミアム(7,150円)と比べると、差は 550円です。毎年 2,500マイル(約5,000円分)がもらえるので、ショッピングマイル・プレミアムに入るつもりの20代なら、有力な候補です。 ただし、年50万円に届かずショッピングマイル・プレミアムに入らない人なら、比べる相手は普通カードだけ(2,200円)で、差は 5,500円になります。この場合は 2,500マイルだけでは取り戻せないので、利用額や、サクララウンジ・搭乗ボーナスを使うかで決めてください。学生なら、年会費が無料の navi が先の候補です。 ゴールドに付けることもでき(JALカード CLUB EST(CLUB-Aゴールド)、年 19,800円)、こちらは空港ラウンジも使えます。

ゴールド以上を選ぶ理由はあるか

家族での海外旅行に向け、カードの保険や空港でのサービスを検討する人

普通カード+ショッピングマイル・プレミアム(7,150円)と CLUB-Aゴールド(17,600円)の差は、年 10,450円 です。 普段の支払いで貯まるマイルは同じなので、この差をゴールドの特典で取り戻せるかどうかです。

マイルで取り戻すなら「年に何回も飛ぶ人」

ゴールドは、飛行機に乗ったときのボーナスが多くなります。

  • 毎年初回搭乗ボーナス:普通 1,000マイル → ゴールド 2,000マイル(+1,000マイル=約2,000円)
  • 搭乗ごとのボーナス:フライトマイルの10% → 25%

差額の残り 8,450円(約4,200マイル)を搭乗ボーナスの差(15%)で取り戻すには、飛行機で年に約2万8千フライトマイル以上貯まる必要があります。 出張や帰省で毎月のように飛ぶ人でなければ、届きにくい数字です。

診断は、飛行機に乗って貯まるマイルを数えていません。よく飛ぶ人は、この計算をあわせて確かめてください。

お金以外の理由なら「家族で海外に行く人」

ゴールドには、マイルでは測れない違いが2つあります。

  • 海外旅行保険に治療費用が付く:JCB・Visa・Mastercard の普通カードは死亡・後遺障害だけで、海外でけがや病気をしたときの治療費用は付いていません(アメックスの普通カードは100万円)
  • 家族も補償される(家族特約):JCBは生計を共にする19歳未満の子、Visa・Mastercard・アメックスは配偶者・未婚の子などが対象です。家族の治療費用の上限は150万〜200万円で、ブランドで違います

子ども連れで海外に行くなら、この差は大きいです。

プラチナ・プラチナ Pro は「使う額と体験」で選ぶ

  • プラチナ(34,100円):ゴールドとの差は 16,500円。プライオリティ・パス(海外の空港ラウンジ)と、手厚い保険が主な違いです。治療費用は JCB が 1,000万円、アメックスは 200万円なので、保険を理由に選ぶなら JCB です
  • プラチナ Pro(77,000円):飛行機に乗らなくても毎年 8,000マイル(入会・継続ボーナス)が付きます。さらに年間の利用額に応じて、300万円以上で 10,000マイル、500万円以上で合計 20,000マイル(300万円分と足して3万ではありません)が加わります

年500万円使う人で比べると、プラチナ Pro が普通カード+ショッピングマイル・プレミアムより多くもらえるのは、8,000+20,000=28,000マイル(約56,000円分)です。年会費の差は 69,850円なので、マイルだけでは年13,850円(約1.4万円)届きません(飛行機に乗らない場合。毎年初回搭乗ボーナスの差 1,000マイルを入れても約1.2万円届きません)。 ラウンジ・コンシェルジュ・手厚い保険に価値を感じる人のためのカードです。家族で海外に行き、ラウンジや保険も価値に数えると、診断でも上の表のとおり僅差で1位になります。

ブランドはどれを選ぶ?

普通カード・CLUB-A・ゴールドは、JCB・Visa・Mastercard で年会費もマイルの貯まり方も同じです。

  • 普段使いの店で使えるかで選べば十分です
  • アメックス は年会費が高く(普通 6,600円・ゴールド 20,900円)、CLUB-A がありません
  • 東急線の利用が多いなら JALカード TOKYU POINT ClubQ(中身は普通カードと同じ)という選択肢もあります

まとめ

この比較で分かること:マイルを安く1%にするなら普通カード系、飛行機・ラウンジ・保険まで求めるならゴールド以上です。

カード 1%の安さ 搭乗 ラウンジ 治療費用 家族 向いている人
navi ◎ △ × △ × 学生
普通+ショッピングマイル・プレミアム ◎ △ × × × 年約50万円以上使う人
普通+CLUB EST ◎ ○ ○ × × 20代
CLUB-A+ショッピングマイル・プレミアム ○ ◎ × ○ × ─(ゴールドとの差が年1,650円)
CLUB-Aゴールド ○ ◎ ○ ○ ○ よく飛ぶ人・家族で海外に行く人
プラチナ △ ◎ ◎ ◎ ○ 海外の空港ラウンジも使う人
プラチナ Pro × ◎ ◎ ◎ ○ ラウンジ・コンシェルジュ・手厚い保険を重視する人

印は、この記事の数字から次の基準で付けています。治療費用と家族は JCB・Visa・Mastercard の場合です(プラチナは JCB。アメックスは上の表を見てください)。

  • 1%の安さ(還元率1%にかかる年額):◎ 7,700円以下/○ 17,600円以下/△ 34,100円/× 77,000円

  • 搭乗(搭乗ごとのボーナス):△ 10%/○ 15%(ESTの上乗せ込み)/◎ 25%

  • ラウンジ(空港ラウンジ):× なし/○ 国内(ESTはサクララウンジ年5回)/◎ 国内+プライオリティ・パス

  • 治療費用(海外旅行保険の治療費用):× なし/△ 50万円/○ 150万〜300万円/◎ 1,000万円

  • 家族(家族の海外旅行保険):○ 家族特約あり/× なし

  • JALカードは、還元率1%にかかる年額で比べると選びやすい

  • 学生は navi、ショッピングマイル・プレミアムに入るつもりの20代は CLUB EST(普通カード)、それ以外で年約50万円以上使う人は普通カード+ショッピングマイル・プレミアム

  • 海外旅行保険はブランドで違う。アメックスを選ぶなら、治療費用の上限を JCB の数字で判断しない

  • ゴールド以上は、よく飛ぶ人か、家族の海外旅行保険が欲しい人が選ぶカード