夫婦や親子で、家族それぞれの口座に貯まったマイルをまとめて特典航空券に使いたい人向けの記事です。 ANAは「ANAカードファミリーマイル」、JALは「JALカード家族プログラム」という、家族のマイルを合算する制度があります。
先に要点を書くと、
- 合算の制度は、家族それぞれの口座のマイルを、特典航空券に交換するときに足し合わせる仕組みです。どちらも登録は無料で、合算しても貯まるマイルの合計は増えません
- 家族の特典航空券を取るとき、ANAは事前の「特典利用者登録」が必要です
- 夫婦で月20万円ずつ払う試算では、3人分のハワイ(往復)に約2年8か月。片道ずつ取れば合算しなくても同じ時期に届き、合算が効くのは口座の残高が偏るときです
この記事の条件は、ANA・JALの公式ページで確かめた内容です(2026年9月25日時点)。
なお、家族カードで払った分のマイルは、合算しなくても最初から本会員の口座に貯まります。 家族カードの年会費や、どのカードに付けるかは「家族カードでマイルを1か所に集める」にまとめています。 合算の制度が必要になるのは、家族カードでは集まらない次のマイルをまとめて使うときです。
- 家族が飛行機に乗って貯めたマイル(家族会員や子どもの口座に入る)
- 夫婦がそれぞれ自分の本会員カードで払って貯めたマイル
- 18歳未満の子どものマイル(子どもは家族カードを作れず、マイレージ会員として自分の口座に貯まる)
家族のマイルを合算する制度
ANAは「ANAカードファミリーマイル」、JALは「JALカード家族プログラム」という名前です(リンク先はそれぞれの公式の案内)。どちらも、代表者がその航空会社のカードの本会員であることが条件の、登録無料の制度です。
この比較で分かること:どちらも登録は無料で、対象は配偶者と1親等(親・子)まで。ANAは同居も条件で、どちらも日本に住む(日本地区の)会員向けです。
| ANAカードファミリーマイル | JALカード家族プログラム | |
|---|---|---|
| 登録手数料 | 無料 | 無料 |
| 住んでいる国・会員の地区 | 日本在住が対象。ANAマイレージクラブの登録住所が日本国外の家族は使えない | JALマイレージバンク(JMB)日本地区会員が対象。海外地区の会員・JALファミリークラブの会員は登録できない |
| 代表者 | プライム会員(親会員):ANAカードをメインカードにしている本会員 | 親会員:20歳以上のJALカードの個人本会員(JALカード navi会員を除く。年齢は下の注を参照) |
| 一緒に登録できる家族 | 生計を同じくし、同居する配偶者・同性パートナー・1親等以内の家族 | 生計を同じくする配偶者・1親等の家族(両親・子) 親会員と姓が違う1親等は、同居も条件 |
| 18歳以上の家族の条件 | ANAカードの本会員か家族会員 | JALカードの本会員(navi会員を含む)か家族会員 |
| 18歳未満と18歳の高校生 | ANAマイレージクラブ会員(無料)で登録できる | JALマイレージバンク会員(無料)で登録できる |
| 人数 | 代表者を含めて最大10人 | 親会員1人+子会員9人まで |
| 合算して特典を申し込める人 | プライム会員 | 親会員か、18歳以上の子会員 |
| 合算したマイルの特典を使える人 | プライム会員本人と、プライム会員の特典利用者登録が済んだ家族 | 親会員本人・配偶者・2親等以内の親族・義兄弟姉妹の配偶者 |
どちらにも共通するポイントは次のとおりです。
- マイルは引き続き、家族それぞれの口座に貯まります。 合算するのは、特典航空券などに交換するときだけです
- 合算して交換すると、有効期限の近いマイルから順に、家族の口座から引かれます。古いマイルを先に使えるので、家族の誰かの口座で少しずつマイルが消えていくのを防げます
- 交換のたびに、合算して使うか、自分のマイルだけで使うかを選べます
- ANAは、自分の都合で登録内容を変えたり退会したりすると、1人あたり5,000マイルの手数料がかかります(婚姻・死亡など戸籍上の変更は除く)
- JALは、家族プログラムに登録した18歳未満と18歳の高校生の子どもに、JALグループ便の毎年初回の搭乗で1,000マイルのボーナスがあります(フライトマイルが付く運賃での搭乗が対象)
JALカード家族プログラムの親会員になれるのは、20歳以上のJALカードの個人本会員(学生専用の「JALカード navi」を除く)で、登録できるのはJMB日本地区会員だけです。海外地区の会員は登録できません(JALカードのよくある質問で2026年10月7日に確認)。JALの案内ページには「2023年夏以降は18歳以上・居住国に関わらず使えるようになる」というお知らせが載っていたことがありますが、よくある質問は今もこの条件のままです。18〜19歳の人や、海外に住む家族を登録したい人は、申し込む前にJALカード家族プログラムデスクに確かめてください。
家族の特典航空券を取るとき:ANAは「特典利用者登録」が要る
合算の制度とは別に、自分のマイルで家族の特典航空券を取ることは、ANAもJALもできます。違うのは、事前の手続きです。
この比較で分かること:ANAは事前に家族を登録しておく必要があり、登録した内容の変更・削除には手数料がかかります。
| ANA | JAL | |
|---|---|---|
| 特典を使える家族 | 配偶者・同性パートナー・2親等以内の家族 | 配偶者(同性パートナーを含む)・2親等以内の親族・義兄弟姉妹の配偶者 |
| 事前の手続き | 特典利用者登録が必要(本人を除いて最大10人) | 公式の案内に、事前登録の手続きはない |
| 登録した人の変更・削除 | 1人あたり5,000マイル(婚姻・死亡などの戸籍上の変更、つづりの間違いの修正、お客様番号の変更は無料) | ─ |
| 注意 | 続柄を証明する書類を求められることがある | 会員と名字が違う人が使うときは、間柄を示す書類を求められることがある |
ANAの特典利用者登録は、ANAのウェブサイトにログインして登録します。ファミリーマイルで合算したマイルを使うときも、使う家族はプライム会員の特典利用者として登録されている必要があります。 特典航空券を予約する前に、使う家族を登録しておきましょう。手数料がかかるのは、一度登録した人の情報を変えたり削除したりするときです(無料になる場合は上の表とANA公式の「特典利用者登録」のページを確かめてください)。
試算:夫婦で貯めると、ハワイにいつ届くか

家族カードや合算で「マイルを1か所に集める」と、特典航空券に届く時期は変わるのかを計算しました。
計算の前提は次のとおりです。
- 行き先はハワイ(ホノルル)。東京発・往復・エコノミー・1人分で、ANAはレギュラーシーズン 40,000マイル、JALは基本マイル 40,000マイル(どちらも同じマイル数なので、下の表はANA・JAL共通です)
- 特典航空券は、ANAもJALも片道ずつ取れます。片道は往復の半分のマイル数です
- 夫婦がそれぞれ毎月20万円をカードで払う(世帯で年480万円)
- どのカードも100円につき1マイル。使った月の2か月後にマイルが付き、付いてから36か月で消える
- 入会・継続ボーナス、飛行機に乗って貯まるマイル、キャンペーンは含めない
この比較で分かること:夫婦2人で貯めれば3人分のハワイに約2年8か月で届きます。片道ずつ取れるので、夫婦の支払いが同じ額なら、合算してもしなくても届く時期は同じです。
| 必要な人数(往復) | 夫のカードだけマイルが貯まる | 夫婦とも本会員カード(合算しない・片道ずつ取る) | 家族カードか合算で1つにまとめる |
|---|---|---|---|
| 1人分(往復40,000マイル) | 約1年10か月 | 約1年 | 約1年 |
| 2人分(往復80,000マイル) | そろわない | 約1年10か月 | 約1年10か月 |
| 3人分(往復120,000マイル) | そろわない | 約2年8か月 | 約2年8か月 |
| 4人分(往復160,000マイル) | そろわない | そろわない | そろわない |
期間は、カードを使い始めてから、必要なマイルが初めて口座(合算の場合は家族の合計)にそろうまでです。「そろわない」は、この前提では必要なマイルが同じ時点にそろわないという意味です。
- 夫のカードだけ:1か月に貯まるのは2,000マイル。古いマイルが消えていくので、口座に同時にあるマイルは最大で74,000マイルです。2人分の80,000マイルには届きません
- 夫婦とも本会員カード(合算しない):それぞれの口座は最大74,000マイルですが、片道ずつ取れば、たとえば夫の口座で3人分の行き、妻の口座で3人分の帰りを取れます。3人分なら、それぞれの口座に60,000マイル(片道20,000×3人)あればよいので、約2年8か月で届きます
- 1つにまとめる:1か月に4,000マイル貯まり、3人分の120,000マイルに約2年8か月で届きます
合算しないで家族の分を取るときは、ANAなら、それぞれの口座で使う家族を特典利用者として登録しておく必要があります(前の章)。行きと帰りの両方で、家族分の特典の空席が取れることも前提です。 片道ずつ別々に取ると、帰りの便はハワイ発の航空券になり、燃油特別付加運賃などの額や通貨が往復で取る場合と変わることがあります。予約画面で確かめてください。
合算しても、貯まるマイルの合計は増えません。 合算が効くのは、夫婦の口座の残高が偏っているときです。たとえば、世帯の支払いは同じ月40万円でも、夫が月30万円・妻が月10万円なら次のようになります。
この比較で分かること:支払いが偏っていると、合算しない場合は端数が残り、1人分・3人分で届く時期が遅れます。
| 必要な人数(往復) | 夫 月30万円・妻 月10万円(合算しない・片道ずつ取る) | 家族カードか合算で1つにまとめる |
|---|---|---|
| 1人分(往復40,000マイル) | 約1年4か月 | 約1年 |
| 2人分(往復80,000マイル) | 約1年10か月 | 約1年10か月 |
| 3人分(往復120,000マイル) | 約3年 | 約2年8か月 |
合算しないと、妻の口座で片道1回分(20,000マイル)に足りない端数が使えずに残ります。合算の制度や家族カードは、こうした端数を1回の交換にまとめて使えるのが利点です。手続きを1つの口座にまとめやすい点も、家族カードの良いところです。
4人分の160,000マイルは、この支払い額では有効期限の中で同じ時点にはそろいません。先にそろった分で一部の区間だけ取っておき、残りを後から取る方法もありますが、予約できる時期と空席しだいなので、この表には入れていません。ローシーズンを選ぶ、行きと帰りでシーズンを分ける、一部の家族だけマイルで行く、といった方法は「家族でハワイ、マイルは何マイル必要?」で紹介しています。
マイルがそろっても、同じ便に家族分の特典の空席があるかと、税金・燃油特別付加運賃などの現金の支払いは別に確かめてください。
どのカードで貯めるか
合算の制度は、同じ航空会社のカードどうしでしか使えません。先にANAとJALのどちらで貯めるかを決めます(迷ったら「ANAとJAL、マイルはどっちで貯める?」)。
夫婦の買い物のマイルを集めるなら、合算の前に家族カードを検討してください。夫婦とも100円につき1マイルで貯める場合、2人とも本会員カードにするより、片方を家族カードにした方が年会費は年6千円前後安く済みます。家族カードの年会費と、家族で貯めるときのカードの選び方は「家族カードでマイルを1か所に集める」で比べています。
まとめ
- 飛行機のマイルや子どものマイル、2人がそれぞれ持つ本会員カードのマイルは、ANAカードファミリーマイル・JALカード家族プログラム(どちらも登録無料)で合算して使う。どちらも日本に住む(日本地区の)会員向け
- マイルは家族それぞれの口座に貯まったままで、合算するのは交換のときだけ。有効期限の近いマイルから順に使われる
- 家族の特典航空券を取るとき、ANAは特典利用者登録が必要(登録した人の変更・削除は1人5,000マイル。無料の例外あり)。JALの公式の案内には、事前登録の手続きがない
- 夫婦が月20万円ずつ払う試算では、3人分のハワイ(往復)に約2年8か月で届く。片道ずつ取れば、合算しなくても同じ時期に届く。合算してもマイルは増えないが、支払いが夫婦で偏っているときは、口座に残る端数をまとめられるので早く届くことがある



