飛行機にはあまり乗らないし、マイルのためにクレジットカードを増やすのも気が進まない。それでもマイルを貯める方法はあるのか、という人向けの記事です。 ANA・JALが公式に案内している「クレジットカードを増やさない貯め方」を、どれだけ貯まるかで比べました(2026年9月25日時点)。

どの方法も、まず無料の会員登録(ANAマイレージクラブ・JALマイレージバンク)が要ります。そのうえで、方法によってはアプリ(ANA Pay・JAL Pay)や、年会費無料の電子マネーのカード(JMB WAONカードなど)を使います。クレジットカードを新しく作る必要はありませんが、「カードを一切使わない」方法ばかりではない点は先に知っておいてください。

ポイントサイトを経由する方法は、この記事では扱いません。航空会社の公式サイトで条件を確かめられるものだけを載せています。

貯まる割合や、ポイントからマイルへの移行ルートは、ここ数年でも何度も変わっています。この記事の数字は2026年9月25日にANA・JALなどの公式サイトで確かめたもので、定期的に確認し直します。使う前には、各公式サイトで最新の条件を確かめてください。

先に結論:貯まる割合の比較

この比較で分かること:カード以外の方法は、ほとんどが「200円で1マイル」前後です。額が大きいのは、でんきと、普段貯めているポイントの移行です。

方法 ANA JAL
マイレージモール(楽天市場の例) 200円で1マイル 300円で1マイル
ふるさと納税(寄付そのもの) 付かない 付かない
でんき 毎月200マイル(定額) 100円で3マイル+1年続けると1,000マイル
スマホ決済 ANA Pay:200円で1マイル JAL Pay:国内200円で1マイル/海外500円で6マイル
電子マネー 楽天Edy:200円で1マイル WAON(JMB WAON):200円で1マイル
レンタカー(トヨタレンタカーの例) 100円で1マイル 100円で1マイル

この比較で分かること:この記事で確認した直接の交換ルートでは、楽天ポイントはどちらにも移せます。PontaとdポイントはJAL、VポイントはANAです。

ポイント ANAへ JALへ
楽天ポイント 2ポイントで1マイル(50ポイント以上。1回5,000・月20,000ポイントまで) 2ポイントで1マイル(50ポイント以上。1回5,000・月20,000ポイントまで)
Pontaポイント — 2ポイントで1マイル
dポイント — 1,000ポイントで500マイル
Vポイント 500ポイントで250マイル —

「—」は、この記事で直接の交換ルートを確認できなかったものです(交換できないと確かめたものではありません)。ほかのポイントを経由する方法は扱っていません。

以下、方法ごとに条件と注意点を説明します。

① ネットの買い物:マイレージモールを経由する

マイレージモールを経由してネットで買い物をするイメージ

ANA・JALのサイトを経由してから提携のネットショップで買い物をすると、ショップのポイントとは別にマイルが貯まります。

  • ANA:「ANAマイレージモール」。ANAマイレージクラブの会員なら誰でも使えます。楽天市場なら200円で1マイル、買ってから3〜4か月以内に貯まります
  • JAL:同じ仕組みは「JALマイレージパーク」という名前です。楽天市場なら300円で1マイル、買った月の約3〜4か月後に貯まります。Amazonや楽天市場など約300のサイトが載っています

貯まる割合はショップごとに違い、キャンペーン中は2倍、3倍になるショップもあります。使う前に、各モールのショップのページで確かめてください。

つまずきやすい点は次の3つです。

  • モールのページから直接ショップに移ること。 途中で別のページを開くと、マイルが付かないことがあります。まとめて何回か買うときは、そのたびにモールから入り直します
  • 消費税・送料・手数料は対象外(楽天市場の場合)。キャンセルや返品をした分も付きません
  • ブラウザのCookieを制限していると、マイルが付かないことがあります。マイルが付くまで、注文番号と注文完了のメールを残しておきます

② ふるさと納税:寄付そのものにはマイルが付かない

ANAには「ANAのふるさと納税」、JALには「JALふるさと納税」という公式のサイトがあります。ただし、寄付した金額に応じてサイトが独自にマイルを付ける仕組みは、どちらのサイトでも案内されていません。 総務省の基準で、2025年10月1日から、寄付に伴ってポイントなどを付けるサイトを通じた募集が禁止されています(楽天ふるさと納税なども、この日で寄付への独自のポイント付与を終えています)。

寄付そのものとは別に、払うのに使った決済サービスの通常の特典は、そのサービスの条件どおりに付きます。何が付くかは、決済サービスごとに違います。

  • ANAのふるさと納税:ANA Payで払うと、ANA Payの支払い分として200円で1マイル貯まります(ANA Payは他の払い方と組み合わせて使えません)
  • JALふるさと納税:JALのサイトで紹介されているのは、JALカードで払ったときのショッピングマイルの例です。ほかの払い方でマイルやポイントが付くかは、使う決済サービスの条件で確かめてください

どちらも「貯まったマイルを寄付に使える」のが特徴です。ANAはマイルを1マイル=1円相当でANA Payに入れて寄付に使え、JALは1,000マイルから「JALお買いものポイント」に換えて寄付に使えます(使えない自治体・返礼品もあります)。 マイルを貯める場というより、使い道の一つと考えると分かりやすいです。

③ 電気・ガス:ANAでんき・JALでんき

毎月の電気の利用でマイルが貯まるイメージ

毎月必ず払うお金なので、一度切り替えれば、あとは使うだけで貯まります。ただし、申し込んですぐに切り替わるわけではありません。マイルが付くのも、ANAでんきは使い始めた月の翌月末から、JALでんきは電気料金を払ってから約1〜2か月後です。

この比較で分かること:ANAでんきは料金に関係なく定額、JALでんきは料金に比例して貯まります。

ANAでんき JALでんき
貯まる数 毎月200マイル(ANAマイレージクラブ会員) 100円で3マイル(JALでんきB/C)
続けたときの上乗せ なし 契約から1年続けると1,000マイル
提供エリア 全国(沖縄県・一部離島を除く) 全国(沖縄・一部離島を除く)
  • ANAでんきは、ANAカードの会員なら毎月300マイルになります。カードを持たない人は200マイルです

  • ANAガスもあり、ANAマイレージクラブ会員は毎月50マイルです

  • JALでんきは、再生可能エネルギー発電促進賦課金や消費税などを除いた金額にマイルが付きます

  • JALでんきは燃料費調整額に上限がありません。燃料の値段が上がると、地域の電力会社より高くなる場合があると、JALが案内しています

  • ANAでんきの支払い方法は、請求のしかたで変わります。でんきだけを請求する場合は、窓口振込かクレジットカードです。口座振替や現金で払いたい人は、申し込む前にANAでんきのよくある質問で確かめてください

電気代が少ない一人暮らしなら定額のANAでんき、使う量が多い家庭なら料金に比例するJALでんきが有利になりやすい、という違いがあります。ただし、マイルより電気料金そのものの差が大きくなることもあります。住んでいる地域が提供エリアか、今の電気代と比べて料金がどうなるか、マイルがいつ付くかを確かめてから、マイルだけで決めずに選んでください。

④ スマホ決済・電子マネー:ANA Pay / JAL Pay と、Edy・WAON

コンビニやスーパーでの支払いで貯める方法です。

  • ANA Pay:ANAマイレージクラブのアプリで使うスマホ決済です。支払い200円で1マイル(1回の支払いごとに計算)。銀行口座などからチャージして使えます
  • JAL Pay:年会費無料のプリペイド決済です。国内で200円で1マイル、海外で500円で6マイル貯まります
  • 楽天Edy(ANA):Edy機能付きのカードやおサイフケータイを持つANAマイレージクラブ会員なら、Edyで払うと200円で1マイル
  • WAON(JAL):年会費無料の「JMB WAONカード」で払うと、200円で1マイル。1回の支払いが200円未満のときは付きません

ANA Payは、公共料金や毎月の継続払い、ガソリンスタンドなどでは使えません。使えないお店は公式サイトに一覧があります。 なお、ANA Pay・JAL Payともに、それぞれのカードからチャージするとさらに上乗せがありますが、この記事ではカードを使わない場合だけを載せています。

⑤ 提携店:レンタカー・ホテル・街のお店

会員証(ANAマイレージクラブカード・JMBカード、またはアプリ)を見せる、会員番号を登録して予約するなどで貯まるお店です。

  • レンタカー:トヨタレンタカーは、ANAもJALも100円で1マイル。JALは店頭でJMBカードを見せて申し出ます。ほかにも、ANAの提携レンタカーには「1回の利用で300マイル」のような定額の会社もあります
  • ホテル:ANAの「ANAトラベラーズ ホテル」は100円で1マイル。ホテル予約サイトはマイレージモールの扱いで、200円で1マイルのものが多いです
  • 街のお店:JALマイレージパークでは地図から提携店を探せます。JALの提携店のマイルは、利用した月の2〜3か月後に貯まります

旅行のついでに貯まる方法なので、予約のときに会員番号を入れ忘れないことが一番の近道です。

⑥ 他社のポイントをマイルに移す

提携先のポイントをマイルに交換するイメージ

普段の買い物で貯めているポイントを、マイルに移す方法です。下の表のポイントは、どれも1ポイント=0.5マイル相当です。

ポイント 移し先 レート 単位・上限 マイルになるまで
楽天ポイント ANA 2ポイントで1マイル 50ポイント以上。月20,000・1回5,000ポイントまで。申し込みは24時間に1回 3〜4週間
楽天ポイント JAL 2ポイントで1マイル 50ポイント以上・2ポイント単位。月20,000・1回5,000ポイントまで 約1週間〜10日
Pontaポイント JAL 2ポイントで1マイル 2ポイント単位。上限なし 約1週間
dポイント JAL 1,000ポイントで500マイル 1,000ポイント単位。月40,000ポイントまで 申し込みの翌月中旬ごろ
Vポイント ANA 500ポイントで250マイル 500ポイントごと 約2〜3日

この比較で分かること:上の表に挙げたレートは、どれも2ポイントで1マイル相当です。差が出るのは「いま何のポイントを貯めているか」と、上限・日数です。

  • JALへPontaを移すには、先に「JMB×Ponta会員登録」(無料)が要ります
  • 楽天ポイントのうち、キャンペーンなどでもらった期限付きのポイントは、ANA・JALどちらのマイルにも移せません。ANAへは、JCBカードなど提携先や楽天証券などから交換したポイントも移せません
  • 楽天→ANAは1回5,000ポイント(月20,000ポイント)までで、マイルになるまで3〜4週間かかります。たくさんのポイントを一度に移したり、マイルの期限の直前に移して間に合わせたりはできません
  • 一度マイルに移したポイントは元に戻せません(dポイントなど)。マイルには有効期限があるので、使う予定が見えてから移すのが無難です
  • 時期によって、移行レートが上がるキャンペーンがあります。2026年9月も、JALで一部のポイントの交換が最大20%増えるキャンペーンが出ていました

ANAにはほかにも、nanacoポイント(500ポイントで250マイル)やマツキヨココカラポイント(5ポイントで1マイル)など、数十のポイントから移せます。レートはポイントごとに違うので、一覧はANA公式の「提携ポイント交換」のページで確かめてください。

カード以外の方法で、どれくらい貯まるか

ここまでの方法は、どれも手軽に始められます。一方で、貯まる割合は 0.5%前後(200円で1マイル)がほとんどです。ANAのマイルとJALのマイルは合算できないので、1年でどれくらいになるかを、会社ごとに見てみます。

ANAで貯める場合:毎月5万円をANA Payで払うと、1年で約3,000マイル(50,000円 ÷ 200円 × 12か月)。ここにANAでんきの2,400マイル(200マイル × 12か月)を足して、1年で約5,400 ANAマイルです。ANAの国内線の通常の特典航空券(片道6,000マイルから)には1年では届きません。「今週のトクたびマイル」(水〜金曜の搭乗なら片道3,500マイルから。対象の路線と週は限られます)なら使える、という規模です。

JALで貯める場合:毎月5万円をJMB WAONで払うと、1年で約3,000マイル。JALでんきは、マイルの対象になる電気料金が月1万円なら1年で3,600マイル(10,000円 ÷ 100円 × 3マイル × 12か月)と、1年続けた1,000マイルです。合わせて1年で約7,600 JALマイルで、JALの国内線の特典航空券(片道4,500マイルから)が片道1回取れる規模です。

どちらも、支払いごとに端数が切り捨てられるので、実際はこれより少し少なくなります(WAONは1回200円未満の支払いには付きません)。

この記事の方法で貯めるなら、まず貯める会社をANAかJALの片方に決め、すでに使っているサービス(ネットの買い物・電気・普段のポイント)から選ぶのが近道です。ANAとJALのどちらで貯めるか決めていない人は、「ANAとJAL、マイルはどっちで貯める?」から読んでみてください。 年会費を払ってでも貯まる割合を上げたいかどうかを比べたくなったら、次の一歩として航空会社のクレジットカードの記事も用意しています(読まなくても、この記事の方法だけで始められます)。

まとめ

  • ネットの買い物はマイレージモールを経由する。楽天市場ならANAは200円、JALは300円で1マイル
  • ふるさと納税は、寄付そのものにはマイルが付かない。付くかは、払うのに使う決済サービス(ANA Payなど)の条件しだい
  • でんきは、ANAが毎月200マイルの定額、JALが100円で3マイル。電気料金そのものも比べてから切り替える
  • スマホ決済・電子マネー・提携店は200円で1マイル前後
  • この記事で取り上げた楽天・Ponta・d・Vポイントは、どれも2ポイントで1マイル相当。PontaとdポイントはJAL、VポイントはANAへ。楽天→ANAは1回5,000ポイントまで・3〜4週間かかる
  • 数字は2026年9月25日時点。ルートや割合は変わるので、使う前に公式で確かめる